CTO江藤慎吾氏『ネッコスにおけるAI活用戦略』


AIが開発現場を大きく変えつつある今。この記事ではネッコスでCTOを務める江藤さんに、最新AI技術のキャッチアップ術からネッコスならではのAI活用戦略について伺いました。



普段のお仕事について


ネッコスでは普段どんなお仕事をされていますか?

開発もたまにやりますが、基本的にはお客さんとの打ち合わせだったり、サービスの仕様決めなどを行っています。


AIの活用方法


普段、AIをどういう場面で使っていますか?

日頃のニュースのリサーチからアイデアの壁打ち、ファイルの一括処理などに使います。他にはプログラムを書くのにも使いますね。


AI技術の進化をどうキャッチアップしていますか?

Xは情報が多すぎるので、YouTubeでおすすめに出てくる動画や、OpenAI、Anthropicの公式が出したものをチェックしています。

江藤さんのおすすめYouTubeチャンネル
上級者向け: AI羅針盤、まさおAIじっくり解説ch
初心者向け: ハム先生のAI教室、AI整体師、チャエン【AI研究所】、いけともch



最近AI使ってみて便利だったこと・驚いたことってありますか?

数ヶ月おきにバージョンが新しくなって性能が進化して、驚きしかないですね。Claude Codeが自動的にコードを書いて実行したり、テストしてくれたりするのはすごいです。
ChatGPTが4、5月ごろに出した画像生成もすごいですよね。あと画像生成関連でいったらNanoBananaもすごいです。Proだと図解解説が高い精度でできるので便利ですね。基本的には図解解説は自分で概念を理解するためだったり、ブログ記事に使いたいなと思っています。



ネッコスでのAI活用ビジョン


ネッコスでAIを使って取り組みたいことを教えてください。

開発と要件定義の自動化をAIで行っていきたいと思っています。
現状、要件定義で抜け漏れが発生することがたまにあって、お客様が求めているものと実際に実装して出来上がったものに乖離が発生することがあります。この課題を解消するためにAIに要件定義をチェックさせて、要件定義の精度を上げたいですね。
AIはインターネットに落ちていない情報の学習は苦手なんです。要件定義に関してはどこも企業秘密なので、自分たちでうまくいった例、例えばお客さんに質問をするときは必ずこのシートを埋めるようにしていますよ、といったノウハウをAIの指示書に落とし込む感じですね。例えば、売れるセールスマンをAIに落とし込むって話もあったりするんですけど。



その取り組みは、なぜ”ネッコスだからこそ実現できる”と思いますか?

お客様との要件定義でうまくいったパターンとうまくいかなかったパターンの実データがあるっていうのが大きいですね。
あと、普通のシステム会社だったら言われたものをそのまま作りますけど、ネッコスでは要件定義の時に気を利かせた提案をしたりして、お客様のサービスにプラスアルファのおもてなしをするような要件定義のやり方をしているので、それをAIに落とし込めたらお客様にも喜ばれそうだなと。

AIとの付き合い方



AIを使ってうまくいかなかった経験はありますか?その時どう対応しましたか?

AIに「何かやってください」と指示を出してAIが「できました」と言うけど、全然できていないということが結構ありますね。

自分で確認して、「違いますよ」ってきつく言うと大体は「申し訳ありません」とか言ってもう一度やり直してくれます(笑)。何度言ってもできない場合は黙って自分で直しちゃいますね。できないものを任せると30分くらい延々と時間を使っちゃうこともあるので。
Geminiがバージョン3.0になったり、Claudeも4.5になってだいぶ良くなったと思いますけど、もっとAIモデルが賢くなるのを待ったらこういうことも減るでしょうね。それかもっとできる人にやってってお願いして依頼を投げるとかね(笑)。

一緒に働きたい仲間



一緒に働く仲間に求めたいスキルや姿勢があれば教えてください。

新しいツールが出てきた時に使ってくれれば、それでいいと思います。
結構プログラムは書けるけど、新しいツールとかサービスはキャッチアップするのがめんどくさい、よく分からないから取り入れないですって人も結構多いんですよね。
あと、可能であればカーネルレベルでプログラムの動作を理解している人と働きたいなっていうのもありますね(笑)。